2020年7月4-12日の期間、渋谷・円山町Sta.にて、個展「Urban Reminiscence——Sound, Object, and Rhythm」を開催。都市の記憶を主題とした本展覧会は、都市・渋谷の廃材を採集し、その廃材が聴いていたであろう音をフィールドレコーディングするところから開始される。そして、その音を廃材に定着させることで、都市の廃材から音を奏で、複数の環境音をミックスすることによって、めまぐるしく移ろう都市の記憶を回想することを試みた作品である。都市空間で使用された物質たちの歪められた物質性を活かし、サウンドスケープの追憶的側面を追求し、それらを用いたサウンド・パフォーマンスも実施した。展示空間は開かれた空間になっており、リアルタイムの渋谷の環境音と過去の環境音を並行して聴取できる環境であった。